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粟根まことの「未確認ヒコー舞台:UFB」

第六回「ロレると噛む」

もう12月ですよ。速いもんですねえ。今年も終わりですよ。色々とありまして、色々と考えさせられる一年でした。皆さんはどうでしたか?
私は来年頭の「十一ぴきのネコ」の稽古に入っており、子供さんから大人まで楽しめるミュージカルを目指して歌稽古に励んでいますよ。ミュージカルかなあ? まあ、とりあえず歌は多いです。みんなにソロもありますよ。

さて、前回は「トチリ」を取り上げましたが、今回もミス関係の話題を取り上げましょうか。それは「ロレる」と「噛む」。どちらもセリフの言い間違いに関するミスですね。しかも結構しょっちゅうあります。しょっちゅうあってはいけないとは思うのですが、しょっちゅうあっちゃうんだから仕方がない。まあ人間ですからミスはあります。しかし、ロレったり噛んだりすると相当に恥ずかしいんですよ。

「ロレる」とは「ろれつが回らない」状態を指しますが、じゃあ「ろれつ」って何だろう、ともお思いでしょう。ろれつとは「呂律」と書き、元々は「りょりつ」と読んでいたそうです。「呂律」とは大陸から伝わった音楽用語で、「呂旋法」と音と「律旋法」の音を指し、この呂旋法と律旋法を上手く使い分けられないことを「呂律(りょりつ)が回らない」と表現していたことが語源のようです。音が合わなくて調子外れになることが転じて、舌がもつれて上手くしゃべれない状態を表すことになった、と。
ちなみに京都大原三千院を挟んで小川が流れているそうですが、その二本の川の名前が「呂川」と「律川」と言うそうです。へ〜。さすが声明(しょうみょう)の里。仏教音楽と共に比叡山延暦寺に伝わった声明が、「ろれつが回らない」の語源だとは思いもしませんでした。

ろれつが回らないとは、現在では滑舌が甘い状態を指しますね。「私はそう思いました」という言葉が「わらしはしょうおみょいました」となってしまうんです。これは相当滑舌が悪いですね。相当ロレっています。でも! なっちゃう時はなっちゃんです。もちろん意図的にではありませんが、なっちゃう時があるんです。しかも、一ヶ所ロレると続けざまに連発してロレります。これは相当恥ずかしい。疲れからか、気の緩みからか、まあとにかく一旦ロレりだすと、とことんロレったりしますね。
もうそうなったら開き直って言い直すか、無かったことにして次に進むか、とにかくなんとかしてリカバリーするしかないのですが、とりあえず苦笑いする位しか対処法がないのが悲しいところです。とにかく一度深呼吸しましょう。気持ちの切り替えが大事です。

次に「噛み」ですが、これもまたセリフのミスで、セリフを噛んでしまうことです。うわあ、そのままじゃん。ええと、つまり「噛む」とはセリフが突っかかる事ですね。一文字飛ばしたり、ハネなくていい所でハネたりする事です。「私はそう思いました」が「わったしはそっもいまった」みたいに引っかかる状態です。これまた気まずいミスですね。テンションの高いセリフを言う時に起こりがちで、そういう時は往々にして舞台のクライマックスだったりしますので、気まずさもひとしおです。大事なセリフを、ハイテンションで、噛む。ああ、これほど気まずいことがあるでしょうか。とりあえず深呼吸しましょう。

最近では芸人さんがバラエティ番組で重宝されていて、芸人用語(業界用語)が一般にも使われるようになっており、「ボケ」とか「ツッコミ」とか「ベタ」とか「天丼」なんて専門用語を日常会話でも使うようになってきています。その中に「噛む」も含まれておりまして、日常会話でも言葉が引っかかると「大事なとこで噛んじゃった」みたいに普通に使われるようになってきているようです。その結果、「噛む」という用語の用法が広くなって、先述の「ロレった」場合も「噛んだ」と表現される事の方が増えてきました。とにかく言葉がおかしくなったら全部「噛んじゃった」で済ませる傾向があるようですね。
でも、本当は「噛む」と「ロレる」は別なんじゃないかな、とか思っています、個人的には。私としては、リズムが変わらずにセリフがおかしくなるのがロレり、リズムまでおかしくなっちゃうのが「噛み」なんじゃないかな、とか思っています。
まあ、どちらにしてもミスはミスなので無いに越したことはありません。これからも気をつけて舞台にのぞったいとおめます。あ、シメの大事なとこで噛んじゃった。

なお、ロレッたり噛んだりする以外にもセリフのミスはあるわけでして、それはセリフを忘れたり違うセリフを言っちゃったりする事ですが、それはそれは重大なミスなんですが、これはこれでよくあることでして、これはまた別の機会に取り上げたいとおみょいます。あ、ロレッちゃった。

粟根まこと
粟根 宣材

あわねまこと○64年生まれ、大阪府出身。85年から劇団☆新感線へ参加し、以降ほとんどの公演に出演。劇団外でも、ミュージカル、コメディ、時代劇など、多様な作品への客演歴を誇る。演劇ぶっくコラム「粟根まことの人物ウォッチング」でもお馴染み。
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次回予定◇こまつ座&ホリプロ公演・紀伊國屋書店提携『十一ぴきのネコ』2012年1/10~31◎紀伊國屋サザンシアター

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